義理の父の葬儀に際し、喪家の一員として、香典・供花・供物のマナーと相場を理解しておくことは非常に重要です。弔問客から頂戴するものですが、その受け入れ方や、自身が故人に供える場合のマナーも知っておく必要があります。まず「香典」です。喪主の妻である場合は、基本的には喪主である夫が香典を受け取る立場なので、夫婦で香典を出すことはありません。ただし、夫以外の親族、例えば兄弟姉妹が別途香典を包む場合は、故人との関係性によって金額が異なります。一般的な相場としては、故人の兄弟姉妹であれば3万円〜5万円、甥姪であれば1万円〜3万円程度が目安となります。金額は奇数にするのがマナーとされています。次に「供花」です。供花は、祭壇を飾る花であり、故人への弔意を表すものです。喪主の妻として、供花を出すことはありません。しかし、夫以外の親族が供花を出す場合は、葬儀社に手配を依頼します。相場は1万円〜3万円程度で、故人が好きだった花や、生花祭壇と合うような花を選ぶと良いでしょう。供花を出す際は、名札に故人との続柄と氏名を記載します。最後に「供物」です。供物は、故人に供えるお菓子や果物、線香などを指します。これも喪主の妻としては、別途供物を出すことはありませんが、親族が出す場合は、葬儀社に相談して手配します。相場は5千円〜1万5千円程度です。供物を選ぶ際は、日持ちがするものや、個包装されているものを選ぶと、後で参列者に分ける際に便利です。香典や供花、供物を辞退する意向がある場合は、事前に案内状や訃報連絡でその旨を明確に伝えることが大切です。辞退の意思表示がないにもかかわらず受け取らないのは失礼にあたります。弔問客から頂戴した香典や供花、供物に対しては、後日、香典返しや会葬礼状で感謝の気持ちを伝えることがマナーです。義理の父の葬儀において、これらのマナーを適切に理解し、故人への敬意と弔問客への配慮を示すことで、滞りなく葬儀を執り行えるでしょう。