2026年2月
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葬儀にローファーを履いていくのはNGなのか
葬儀に参列する際の足元マナーとして、ローファーを履いていっても良いのか迷う人は非常に多いですが、結論から言えば、ローファーはカジュアルな靴に分類されるため、厳密なマナーとしては「避けるべき」とされています。ローファー(Loafer)という名前は「怠け者」という意味を持ち、靴紐を結ぶ必要がなく楽に履けることから名付けられましたが、この「楽をする」という生い立ちが、故人を送る厳粛な儀式において「手抜き」や「不真面目」と受け取られる原因となっています。特に、コインローファーやタッセルローファーといった装飾のあるタイプは、カジュアル度がさらに高まるため、喪服と合わせると足元だけが浮いてしまい、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。しかし、絶対にNGかというと例外もあり、学生(高校生以下)が制服に合わせて履く黒のローファーに関しては、それが「正装」の一部とみなされるため、全く問題なく許容されます。また、高齢者や妊婦、足に障害がある方などが、脱ぎ履きのしやすさや安全性を優先してシンプルな黒のローファーを選ぶことも、現代では理解される傾向にありますが、その場合でも金具(ビット)が付いていないものを選ぶなどの配慮は必要です。一般の社会人が参列する場合、特に遺族や親族、あるいは受付などの役割を担う立場であれば、ローファーは避け、紐付きの革靴(男性ならストレートチップやプレーントゥ、女性なら黒のパンプス)を選ぶのが大人の常識であり、無用な批判を避けるための安全策です。どうしても手持ちの靴がローファーしかないという緊急事態であれば、光沢のない黒一色のシンプルなものを選び、目立たないように振る舞うしかありませんが、基本的には「ローファーは普段履き」と心得ておくべきでしょう。