私の会社は田舎の会社ということもあり、社員の家族が亡くなった場合、家族葬専門施設を大阪で比較するならばお通夜の受付をお手伝いします。
先日会社の先輩のお父さんが亡くなったので、私は受付のため、会場に向かいました。
先輩の家は田舎ですが、立派なお宅で、お通夜、葬儀の会場もお宅となっていました。
理想の家族葬を大阪で叶えるための葬儀社の方と簡単な打ち合わせをした後に、受付を開始したのですが、故人の知人と思われる参列者の人が、バドミントンのラケットを入れたケースを持って、次々に集まって来ました。
大阪で故人様へ感謝の気持ちを家族葬はフローラルホールでと一緒に受付をしていた後輩と
「バドミントンクラブなのかな?
練習終わりに参列したんだろ」
などと話していました。
そしてお通夜が始まりました。
すると、ものすごい太鼓の音が会場に鳴り響きました。
後輩と二人で驚いていると、近くにいた葬儀社の人に、
「今日は日蓮宗のお通夜ですから。
太鼓は団扇太鼓というですよ。参列者の方はお持ちになっていましたよね」
と言われました。
私は納得しました。
参列者の人が持っていたのは団扇太鼓で、バドミントンのラケットではなかったのです。
念のため葬儀社の人に何か作法の違いがあるか尋ねると、
「ご焼香は一回ですね。他は特に違いありませんよ」
と教えてくれました。
その後、焼香を終え、お通夜は終了しました。
太鼓の音にも驚いたのですが、一番驚いたのが、お寺のご住職が泣いていたことです。
故人との思い出を話している内に、声を詰まらせ、涙を流しながら、悲しんでいたのです。
聴いている内に、私も先輩のお父さんに会ったことはありませんが、しんみりと悲しい気持ちになりました。
後日、先輩のその事を話すと、
「田舎だから、昔からずっとお世話になってるから、物凄く距離が近いんだよ。
周りの家も同じで、ご住職はお葬式ではいつも泣いてるよ」
と言っていました。
色々お通夜には参列していますが、先輩のお父さんのお通夜は心に残るお通夜の1つになりました。