私は25年前に西日本から北海道に嫁ぎました。
西日本に居た頃は散骨はまだまだ少ない大阪で人気の島根県、岡山県、京都府に居住したのでその間、お葬式やお通夜に出る機会は多々ありましたが、地域による違いはあまり感じたことはありませんでした。ですが、結婚して北海道に嫁ぎましたら、大阪で盛んな直葬ならこちらのお葬式とお通夜が本州とは随分様子が違うので驚きました。一番の違いは、北海道ではお通夜が葬儀のメインになることです。結婚したての頃はそのことは知らず、知り合いが亡くなると、盛んに大阪で行う家族葬はできるだけお葬式に出るようにしていましたが、お葬式は身内だけの少人数の場合が多く拍子抜け。やがて北海道の葬儀はお通夜がメインだと分かったので、お通夜に出るようにしました。そしていざお通夜に参加をしてみると、みんなで家族葬を大阪で選ぶときは告別式よりもずっと盛大に行われていて驚きました。更にお通夜の後はお食事会などをして最後に記念撮影をするのです。きっと、北海道は広くて親戚などはなかなか集まれないので、一番大切な費用は葬儀に掛かるとお通夜は皆が顔を合わせる貴重な機会なのでしょう。また、お通夜がメインになる背景には、お葬式のために仕事を休むなど負担を極力減らすために、お通夜だけ参加すればOKという、故人様へ感謝の気持ちを伝える家族葬は寝屋川を北海道の合理的な考え方が背景にあるのかもしれません。こうした北海道のお葬式のスタイルは、今後の少子高齢化の時代には本州にも広がるかもしれませんね。